SSHログインエラーssh_exchange_identification: read: Connection reset by peer
現象の説明
SSHを使用してログインする際に、エラー情報「ssh_exchange_identification: read: Connection reset by peer」が表示されます。もしくは次のエラー情報が表示されます。
"ssh_exchange_identification: Connection closed by remote host"
"kex_exchange_identification: read: Connection reset by peer"
"kex_exchange_identification: Connection closed by remote host"
問題の原因
このタイプの問題が発生する原因は多くありますが、よくある原因は次の数種類です。
ローカルアクセス制御によって接続が制限されている
Fail2banやdenyhostなど、何らかの侵入防止ソフトウェアによってファイアウォールルールが変更された
sshd設定で最大接続数が制限されている
ローカルネットワークに問題がある
解決方法
処理手順 を参照し、アクセスポリシー、ファイアウォールルール、sshd設定、ネットワーク環境などいくつかの面から問題を特定し、解決します。 処理手順
アクセスポリシー設定の確認と調整
Linuxでは/etc/hosts.allow
および/etc/hosts.deny
ファイルによってアクセスポリシーを設定することができ、2つのファイルはそれぞれ許可ポリシーと拒否ポリシーに対応しています。例えば、hosts.allow
ファイルでホスト信頼ルールを設定し、hosts.deny
ファイルでその他のすべてのホストを拒否することができます。hosts.deny
を例にとると、拒否ポリシーの設定は次のようになります。
in.sshd:ALL
in.sshd:218.64.87.0/255.255.255.128
ALL:ALL
設定に誤りがあった場合は必要に応じて変更してください。変更後すぐに有効になります。
未設定、または設定に誤りがなかった場合は、次の手順に進んでください。
説明:
アクセスポリシーを設定していない場合、デフォルトのファイルはすべてブランクであり、すべての接続が許可されています。
iptablesファイアウォールルールの確認
Fail2banやdenyhostなど、何らかの侵入防止ソフトウェアの使用を含めて、iptablesファイアウォールルールが変更されたかどうかを確認します。以下のコマンドを実行して、ファイアウォールがSSH接続を拒否したことがあるかどうかを確認します。
sudo iptables -L --line-number
SSH接続が拒否されていた場合は、対応するソフトウェアのホワイトリストなどの関連ポリシーによって、ご自身で設定を行ってください。
SSH接続が拒否されていなかった場合は、次の手順に進んでください。
sshd設定の確認と調整
1. 以下のコマンドを実行し、VIMエディタを使用してsshd_config
に進み、ファイルを設定します。
2. MaxStartups
の値を調整する必要があるかどうかを確認します。sshd_config
設定ファイル内のMaxStartups
によって許可する最大接続数を設定します。短時間に多くの接続を確立したい場合は、この値を適宜調整する必要があります。
調整が必要な場合は、以下の手順を参照して変更してください。
2.1.1 i を押して編集モードに入り、変更完了後にEscを押して編集モードを終了し、:wqを入力して変更を保存します。
説明:
MaxStartupsは10:30:100がデフォルト設定であり、SSH保護プロセスの、アイデンティティ認証を経ない同時接続の最大数を指定します。10:30:100とは、10番目の接続以降、接続数が100に達するまで、30%の確率(漸増)で新たな接続を拒否することを表します。
2.1.2 以下のコマンドを実行し、sshdサービスを再起動します。
調整の必要がない場合は、次の手順に進んでください。
ネットワーク環境のテスト
「はい」の場合は、パブリックIP に切り替えてから再度試してください。 「いいえ」の場合は、次の手順に進んでください。
2. 他のネットワーク環境を使用して、正常に接続されるかをテストします。
「はい」の場合は、インスタンスを再起動後にVNCを使用してインスタンスにログインしてください。
「いいえ」の場合は、テスト結果に基づいてネットワーク環境の問題を解決してください。
ここまででSSHログインの問題が解決されていない場合は、システムカーネルに異常が生じているか、またはその他の潜在的な原因による可能性があります。問題の処理を進めるため、チケットを提出 してご連絡ください。
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