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海外のCSSサービス紹介

最終更新日:2022-05-17 11:05:47

    ここ数年来、オーディオビデオ基盤技術の成熟にともない、ライブストリーミング業界が世界的に爆発的な成長を見せています。中国のインターネットプラットフォームの海外進出も珍しくなくなり、中国のサービス系製品が海外に進出したことにより、ライブストリーミング業界にも海外にチャレンジするための確かな土台が築かれています。中国国内ですでに突出した影響力をもつビデオライブストリーミング企業は、競争の優位性を高めるため、製品のグローバル化発展計画を実施し、また一部の小規模なライブストリーミングプラットフォームは、国内での生き残りが厳しいため、別の手段として海外に活路を見出そうとしています。これと同時に、海外のライブストリーミングプラットフォーム市場でも激しい争いが繰り広げられ、YouTube、Periscope、Facebookの三大巨頭が市場を攻略していますが、まだ数多くの開発されていないブルーオーシャン市場が、中小規模ライブストリーミングプラットフォームにも残されています。これらに基づき、Tencent Cloudでは、海外ライブストリーミング分野で、引き続きリソースのストックを拡大し、絶えずそのアクセラレーション性能を最適化して、ライブストリーミングプラットフォームの海外市場開拓を支援していきます。

    全体的なライブストリーミングサービスには、プッシュと視聴の外にも、認証、トランスコーディング、スクリーンキャプチャ、レコーディング、コールバック、ポルノ検出、DRMなどの機能が含まれるべきです。下図はTencent Cloudの海外ライブストリーミングソリューションの基本機能のモジュールです。

    基本機能については、海外のライブストリーミングと中国のライブストリーミングのニーズは一致していますが、海外にはより多くの課題が存在します。これは主に海外のエリアの広大さ、海外の国々の内部ネットワークの煩雑さ、国を跨ぐネットワークの品質のバラツキなどに起因します。ディレイを軽減し、ラグを減少させ、安定した信頼できるサービスを提供するため、Tencent Cloudでは、海外のライブストリーミングシナリオに対して、フレームワーク、ネットワーク、セキュリティ、リソース等の分野に特化して最適化を行っています。

    多数のセンターの展開

    Tencent Cloudは、中国香港、タイ、シンガポール、ドイツ、トロント、シリコンバレー、ロシア、南アフリカ、韓国などに、多数のセントラルデータセンターをすでに建設し、セントラルデータセンターを建設する国のリージョンのカバー範囲を徐々に拡大させています。セントラルデータセンターには、海外のライブストリーミングに必要な全てのモジュールが含まれ、同時にグローバルユーザーにサービスを提供するため、いかなるデータセンターの異常にも切り替えできることを保証し、すべてのフレームワークの分散化を要求しています。国を跨ぐネットワークの品質と安定性がライブストリーミングのレイテンシーとラグに与える影響を考慮し、海外に建設するセントラルノードは専用線のインターネットを利用し、中国国内と海外は、中国香港センターの中継ノードの専用線のインターネットを利用しています。全体構成(略図)は以下のとおりです。

    海外セントラルノードのアクセラレーション効果を直感的に表現できるように、中国国内のユーザーがアメリカのキャスターのビデオを視聴するケースを対象に統計と比較を行っています。効果は下図のようになっており、専用線アクセラレーションのラグ率が低く、ネットワークも安定していることが明らかにわかります。

    エッジロケーションのアクセラレーション

    セントラルノードによって当該地区のユーザーのニーズはしっかりとカバーできますが、センターリージョン以外にいる数多くの顧客のニーズも見過ごすことはできません。条件的な制約により、これらの地域の国にはセントラルノードが建設されておらず、アクセラレーションノードを増やす必要があります。通常、このような地域の国を跨ぐネットワークの品質はかなり劣り、クロスリージョンのプルのラグ率も高くなります。これらの地域をエッジロケーションと呼んでいますが、マレーシア、インドネシア、中東、インド、アフリカ、南米などの国が該当します。これらのエッジロケーションでは、Tencent Cloudは、サービスのモジュールに対して優先度の取捨選択を行い、優先的にローカルの合法的ユーザーの視聴を保護し、当該エリアのデータが国を跨ぐ必要なく完成できるように保証しています。その他モジュールのサービスについては、エッジサーバーからセントラルノードにプッシュ転送し、最終的にセントラルノードで完成させます。下図より、エッジロケーションでローカルのノードアクセラレーションを立ち上げた後、ラグ率が明らかに低減し、業界内のその他メーカーのアクセラレーションレベルを遥かに上回っていることがわかります

    最適なアクセスと障害復旧切り替え

    海外のほとんどの国が実は中国大陸と類似しており、1つの地区に複数のキャリアが存在し、複数のキャリア間のアクセスは帯域幅とリソースの影響を受け、一定の制限があります。例えば、タイのDTAC、AIS、TURE、中国台湾の中華電信、台湾モバイル、so-net、インドネシアの Telkomsel、XL、INDOSATなどです。これらのキャリアのアクセスにおけるユーザーエクスペリエンスを向上させるためには、スケジューリングシステムによって各キャリアが可能な限り同一ISPにアクセスする問題を解決する必要があり、同時に私たちが当該エリアに建設するアクセラレーションノードも可能なかぎりBGPにアクセスし、現地の関連キャリアとのpeering linkを行います。
    タイを例に説明しましょう。3つの異なるキャリア(DTAC、AIS、TURE)のユーザーを対象に、センターのスケジューリングシステムが膨大な量の海外のIPおよびキャリアを記録し、かつユーザーのIPに応じて最も近いCDNノードに自動スケジューリングします。その識別の精度は**99.5%**以上にもなります。同時にデータセンター異常時の切り替えもサポートし、ノードを監視して、あるリージョンに異常が発生したことを検出すると、システムが自動的に最適なデータセンターを選択して切り替えを行います。

    ネットワーク伝送の最適化

    海外のクロスリージョン外部ネットワークで伝送する時は、従来のTCP伝送ではトランスポートのレイテンシーを保証できません。海外では伝送距離が長いため、インターナショナルなエクスポートの帯域幅に制限があり、ネットワーク品質の変動もかなり頻繁に起こります。TCPはこのようなシナリオにおいて、そのプロトコルの特性から、アップデート/最適化の周期が長い、高パケットロスのシナリオでのパフォーマンス不良などの問題が存在します。Tencent CloudはQUIC(UDPによる信頼性の高いデータ伝送を実現)を採用し海外ネットワーク伝送の最適化を行っています。QUICによって上位層のデータの代理アクセラレーションを行い、アプリケーション層で実現するため、パラメータの調整または輻輳制御のアルゴリズムの調整で速やかに効果があり、アルゴリズム・パラメータを調整して効果的に高レイテンシーと高パケットロスのシナリオに対処することができています。同時にHoLブロッキングの問題を回避でき、RTTの時間の消耗を低減できます。実際のデータで計算して、従来のTCPと比較すると、最適化プランの接続時間は平均40%減、ラグ率も平均20%削減できています。

    下図はアラブ首長国連邦のキャスターがアラブ首長国連邦のアクセラレーションノードにプッシュしたもので、グローバルユーザーがこのキャスターを視聴するラグ率を抜き取り、比較しています。比較データから見ると、QUICアクセラレーションのストリーミングラグ率は非常に安定していることがわかります。

    莫大なリソースのストック

    ライブストリーミングにおいて、結合技術のフレームワークとソリューション以外に、より重要な点は、リソースのストックです。海外に基盤を支える該当するリソースがなければ、すべての技術は机上の空論です。文章の冒頭のTencent Cloudグローバルノード分布図の中でも言及しましたが、Tencent Cloudの海外進出戦略と長期的な海外での投資のおかげで、世界の50余りの国と地域に1300強の伝送ノードを建設し、帯域幅の総ストック量は100Tを超えています。50社を超える全世界のキャリアと提携し、Global Content Deliveryのノードも200+となっています。同時にTencent Cloudは同じ地区で複数のキャリアと提携し、各地点に少なくとも3つのマルチサイトを設け、サービスの安定性と信頼性を保証しています。

    アクティブ化の方式

    海外CSSサービスは、 CSSコンソールから直接アクティブ化が可能です

    • Tencent Cloudアカウントを未登録の場合は、Tencent Cloudアカウントの登録を行っていただく必要があります。登録の操作については、Tencent Cloudアカウントの登録 ドキュメントをご参照のうえ、 CSSサービスアクティブ化の申請を行ってください。
    • Tencent Cloudアカウントをお持ちで、CSSサービスのアクティブ化を申請済みの場合は、以下の操作手順を直接行うことができます。

    CSSコンソールに入り、左側ナビゲーションバーから【Domain Management】選択し、その後【ドメイン名の追加】をクリックします。

    ポップアップしたドメイン名追加のボックスの中でタイプ【再生ドメイン名】を選択し、さらに対応する【アクセラレーションリージョン】を選択します。最後にアクセラレーションが必要な【ドメイン名】を入力すれば完了です。

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