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ワークフロー

最終更新日:2021-12-22 16:06:47

    ワークフローは、1つのソースファイル(オーディオビデオファイル)で開始された一連のジョブタスクの集合を表します。これらのタスクはパイプライン形式で順に実行されるため、「ワークフロー」と呼ばれます。ワークフロー内のジョブタスクは、並列または直列にすることができます。ジョブタスクは通常、MPSでは「タスク」と略称されます。ワークフローの概略図は次のとおりです。

    記号 意味
    円形 タスクの開始と終了を表します
    菱形 タスクの分解を表します
    角丸長方形 具体的なタスクの実行ユニットを表します
    ドット タスクの組み合わせまたは合成を表します
    矢印 異なるタスクや同一タスクの異なるフェーズの実行パスを表します

    MPSを例に取った場合、ワークフローには、トランスコーディング、スクリーンキャプチャのサンプリング、ポイントインタイムキャプチャ、アニメーション画像、スプライトイメージおよびウォーターマークなどのジョブタスクがあります。典型的なMPSタスクのワークフローの例は次のとおりです。

    トランスコーディングが開始された後、SDやHDトランスコーディングおよび複数サイズのスクリーンキャプチャなど、トランスコーディングタスクの仕様が複数ある場合、これらのタスクは分解された上で並行して実行されます。各トランスコーディングのサブタスクが完了して結果がマージされてから、最終的にタスクが終了します。

    ワークフロー原理

    MPSを例に取ると、ワークフローには主に、ワークフローの設定、トランスコーディングのトリガー、トランスコーディングタスクの処理およびイベント通知の送信などがあります。ワークフローの原理図は次のとおりです。

    1. ワークフローの設定:管理者はコンソールからワークフローを設定します。事前作業には、CMQとCOS Bucketの申請と、それに応じたMPSサービスロールに対する権限付与があります。
    2. トランスコーディングのトリガー:アップロード者は、SDKまたはコンソールを介して申請したCOS Bucketにオーディビデオファイルをアップロードします。この時点で、このBucketにバインドされたワークフロータスク、すなわちトランスコーディングタスクがトリガーされます。開発者はAPI ProcessMediaを介して単一のファイルに対するトランスコーディングタスクを開始することもできます。
    3. トランスコーディングタスクの処理:ワークフロー処理タスクのプロセスでは、ソースファイルのダウンロードやトランスコーディングされたファイルのアップロードなど、COSファイルに対する読み取りと書き込みの操作が行われます。
    4. イベント通知の送信:ワークフロー処理が終了すると、MPSはタスク完了メッセージを上記のCMQに送信し、開発者はCMQインターフェースを介してこのイベントメッセージを受信することができます。
      説明:

      • ワークフローの概要については、ワークフローをご参照ください。ワークフローの設定については、ワークフローの設定をご参照ください。
      • ファイルのトランスコーディングが成功したことを確認したら、CDNを介してトランスコーディングされたビデオを配信するなど、後続のビジネスロジックを続行することができます。

    ワークフローの設定

    ファイルのアップロード時にトランスコーディングタスクの自動トリガーを実装する場合は、事前にワークフローを設定する必要があります。ワークフローは、指定されたCOS Bucketにアップロードされたファイルに対して特定のトランスコーディングタスクを自動的に開始し、トランスコーディング結果ファイルを指定された同じまたは異なるCOS Bucketにアップロードします。

    アップロード時にトランスコーディングタスクを自動トリガーする必要がない場合は、APIを呼び出すことで、単一ファイルのトランスコーディングタスクを手動でトリガーできます。この場合、ワークフローを設定する必要はありません。

    トランスコーディングのトリガー

    トランスコーディングのトリガータスクには、自動トリガーと手動トリガーという2種類の方法があります。

    • 自動トリガー:ワークフローを設定することにより、ファイルがアップロードされたときにトランスコーディングタスクが自動的にトリガーされます。
    • 手動トリガー:APIを呼び出してトランスコーディングタスクを開始した上で、CMQを介して完了イベント通知を受信するか、TaskIdを介してタスクの完了ステータスを手動で照会します。 詳細については、トランスコーディングの手動開始をご参照ください。
    説明:

    • 図のステップ5は、開発者がAPIを呼び出すことでタスクのステータスを照会できることを示しています。パラメータは、開始されたタスクによって返されるTaskIdです。
    • 図の赤いボックスエリアはオプションを示します。このエリアでは、トランスコーディングを手動でトリガーする場合、開発者はCMQを介してイベント通知を受信するか、図のステップ5のように、APIを介してタスクステータス情報を照会するかを選択できます。

    トランスコーディングタスクの処理

    トランスコーディングタスクの処理には、トランスコーディング、スクリーンキャプチャ、ウォーターマークなどのタスク処理およびトランスコーディング結果ファイルのアップロードがあります。タスクの実際の実行プロセスでは、タスクは複数のサブタスクに分解され、それらは並列または直列に処理されるため、処理が高速化します。

    タスク処理が完了すると、MPSサービスはトランスコーディング結果ファイルを、お客様が指定したCOS Bucketにアップロードします。トランスコーディング結果ファイルのアップロードが失敗した場合、タスクの最終ステータスは失敗になります。

    イベント通知の送信

    トランスコーディングタスクの処理が完了(成功または失敗)すると、MPSサービスはこのファイルのトランスコーディング結果情報を返します。お客様はこのメッセージの通知を受信して​​適切な処理を行う必要があります。

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