ワークフローは、1つのソースファイル(オーディオビデオファイル)で開始された一連のジョブタスクの集合を表します。これらのタスクはパイプライン形式で順に実行されるため、「ワークフロー」と呼ばれます。ワークフロー内のジョブタスクは、並列または直列にすることができます。ジョブタスクは通常、MPSでは「タスク」と略称されます。ワークフローの概略図は次のとおりです。
記号 | 意味 |
---|---|
円形 | タスクの開始と終了を表します |
菱形 | タスクの分解を表します |
角丸長方形 | 具体的なタスクの実行ユニットを表します |
ドット | タスクの組み合わせまたは合成を表します |
矢印 | 異なるタスクや同一タスクの異なるフェーズの実行パスを表します |
MPSを例に取った場合、ワークフローには、トランスコーディング、スクリーンキャプチャのサンプリング、ポイントインタイムキャプチャ、アニメーション画像、スプライトイメージおよびウォーターマークなどのジョブタスクがあります。典型的なMPSタスクのワークフローの例は次のとおりです。
トランスコーディングが開始された後、SDやHDトランスコーディングおよび複数サイズのスクリーンキャプチャなど、トランスコーディングタスクの仕様が複数ある場合、これらのタスクは分解された上で並行して実行されます。各トランスコーディングのサブタスクが完了して結果がマージされてから、最終的にタスクが終了します。
MPSを例に取ると、ワークフローには主に、ワークフローの設定、トランスコーディングのトリガー、トランスコーディングタスクの処理およびイベント通知の送信などがあります。ワークフローの原理図は次のとおりです。
説明:
ファイルのアップロード時にトランスコーディングタスクの自動トリガーを実装する場合は、事前にワークフローを設定する必要があります。ワークフローは、指定されたCOS Bucketにアップロードされたファイルに対して特定のトランスコーディングタスクを自動的に開始し、トランスコーディング結果ファイルを指定された同じまたは異なるCOS Bucketにアップロードします。
アップロード時にトランスコーディングタスクを自動トリガーする必要がない場合は、APIを呼び出すことで、単一ファイルのトランスコーディングタスクを手動でトリガーできます。この場合、ワークフローを設定する必要はありません。
トランスコーディングのトリガータスクには、自動トリガーと手動トリガーという2種類の方法があります。
説明:
- 図のステップ5は、開発者がAPIを呼び出すことでタスクのステータスを照会できることを示しています。パラメータは、開始されたタスクによって返されるTaskIdです。
- 図の赤いボックスエリアはオプションを示します。このエリアでは、トランスコーディングを手動でトリガーする場合、開発者はCMQを介してイベント通知を受信するか、図のステップ5のように、APIを介してタスクステータス情報を照会するかを選択できます。
トランスコーディングタスクの処理には、トランスコーディング、スクリーンキャプチャ、ウォーターマークなどのタスク処理およびトランスコーディング結果ファイルのアップロードがあります。タスクの実際の実行プロセスでは、タスクは複数のサブタスクに分解され、それらは並列または直列に処理されるため、処理が高速化します。
タスク処理が完了すると、MPSサービスはトランスコーディング結果ファイルを、お客様が指定したCOS Bucketにアップロードします。トランスコーディング結果ファイルのアップロードが失敗した場合、タスクの最終ステータスは失敗になります。
トランスコーディングタスクの処理が完了(成功または失敗)すると、MPSサービスはこのファイルのトランスコーディング結果情報を返します。お客様はこのメッセージの通知を受信して適切な処理を行う必要があります。
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