本書では、ご自分のプログラムにライブストリーミングの高度な機能を統合する方法を説明します。
AV1フォーマットのビデオの再生
AV1はオープンかつロイヤリティフリーなビデオ圧縮規格であり、前世代のH.265[HEVC]規格に比べ、画質が同じである前提で、ビットレートを30%以上減らすことができます。つまり、同じ帯域幅でより良い画質で転送することができます。CSSではAV1規格がすでにサポートされていますが、AV1フォーマットのビデオを再生するには、プレイヤーにはAV1フォーマットのビデオをデコードする機能を持つ必要があります。
固有のプレイヤーでAV1デコードをサポートするように、以下の手順で実施してください:
コンテナのフォーマットとデリバリープロトコル
AV1 in FLVについて、Tencent Cloudはプライベート化をめぐって拡張(in T-FFmpeg)を実装しているため、プレイヤーを改造する必要があります。ソースコードの方はT-FFmpegが提供するPatchファイルをベースにして拡張してよいです。詳しくは、FLV拡張でAV1規格へ対応をご参照ください。 デコード
ハードウェアデコード
PC系のAMD、Intel、Nvidiaの比較的新しいGPUでは、ほとんどAV1のハードウェアデコードがサポートされています。
AV1のハードウェアデコードをサポートしているデバイスは以下のとおりです:
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携帯電話 | realme X7 Pro | Dimensity1000+ |
| oppo reno 5 pro | Dimensity1000+ |
| HONOR V40 | Dimensity1000+ |
| Redmi k30 Ultra | Dimensity1000+ |
| vivo iQOO Z1 | Dimensity1000+ |
| Redmi Note 10 Pro | Dimensity1000+ |
| vivo S9 | Dimensity1100 |
| realme Q3 Pro | Dimensity1100 |
| vivo s10 | Dimensity1100 |
| vivo s12 | Dimensity1100 |
| vivo s12 pro | Dimensity1200 |
| OPPO Reno6 Pro | Dimensity1200 |
| OPPO Reno7 Pro | Dimensity1200 |
| Redmi K40 pro | Dimensity1200 |
| realme GT Neo | Dimensity1200 |
| HONOR X20 | Dimensity1200 |
| OnePlus Nord 2 | Dimensity1200 |
| realme GT Neo2 | Dimensity1200 |
| OPPO K9 Pro | Dimensity1200 |
| OPPO Find X5 Pro Dimensity版 | Dimensity9000 |
| Redmi K50 | Dimensity9000 |
| Galaxy S21(Samsungチップ版) | Exynos 2100 |
| Galaxy S22(Samsungチップ版) | Exynos 2200 |
テレビ | Samsung 新フラッグシップ 8K QLEDテレビ Q950TS | - |
ソフトウェアデコード
av1d(Tencentが最適化を行ったAV1デコーダーで、性能がdav1dより良く、外部にクローズドソースのライブラリを提供できます。統合方法については、av1d統合説明をご参照ください。T-FFmpegがFFmpeg分の統合Patchとav1dライブラリを提供しています libgav1
Android 10.0にAV1デコーダーが統合されています
Chrome系ではAV1デコードがサポートされています
ブラウザの対応状況
Chrome系対応、iOS系未対応
ご注意:
このデータはAVI公式サイトの2022年07月までの集計情報です。公式サイトで最新の集計情報を確認できます。 メディア転送SDK (TMIO SDK)
TMIO SDKは、ストリームプロトコルSRT、QUICなどに向けてカプセル化して最適化を行うことで、安定したアップストリームプッシュを確保し、低遅延の転送、パケットドロップの低減、マルチリンク転送の最適化、タイムアウト時の再転送を実現し、プルデータソースの安定さを厳しく要求するシーンや遠距離転送シーン向けです。
機能説明
遠距離転送シーンと放送分野向けです。
Android、iOS、Windows、MacOS、Linuxなど主流的なOSでサポートされています。
導入方法
SDKの導入方法については、導入手順をご参照ください。 LEB転送レイヤーSDK
LEB転送レイヤーSDK (libLebConnection)はネイティブWebRTCエンハンス版をベースにした転送機能を提供します。ユーザは既存のプレイヤーを簡単に改造するだけで、LEBに迅速に導入できます。LVBのプッシュ、クラウド側のメディア処理機能と完全な互換性を持った上で、高並列低遅延のストリーミングを実装しています。これにより、ユーザは既存のLVBからスムーズにLEBに移行できます。さらに、既存のRTCシーンでコストの低いビッグルーム低遅延バイパスライブストリーミングを速やかに実装することもできます。
機能説明
オーディオビデオプル。低遅延の性能と遅くて安定しないネットワーク対策機能を備えています。
ビデオはH.264、H.265、AV1をサポートします。Bフレームをサポートします。ビデオ出力フォーマットはビデオフレームの生データです(H.264/H.265はAnnexB、AV1はOBU)。
オーディオはAACとOPUSをサポートします。オーディオ出力フォーマットはオーディオフレームの生データです。
Android、iOS、Windows、Linux、Macでサポートされています。
導入方法
SDKの導入方法については、導入手順をご参照ください。 美顔エフェクト
ライブストリーミング中に美顔、フィルター、ステッカーなどの美顔エフェクト機能を使用するには、Tencent Effect SDKを導入してください。
APPへの導入
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