現象の説明
VNCを使用してCVMにログインする際、正しいパスワードを入力してもログインできず、しばらくしてからエラーメッセージ“Hint:Caps Lock on”が表示される(下図参照)。
また、SSHを使用したリモートログインの際、エラーメッセージ“Permission denied,please try again.”が表示される(下図参照)。
考えられる原因
頻繁な総当たり攻撃によって/var/log/btmp
のログ容量が大きくなりすぎたことが原因の可能性があります。このファイルはエラーログインのログの記録に用いられ、容量が大きすぎるとログイン時のログ書き込みに異常が生じ、正常なログインができなくなります。下図に示します。
解決方法
1. 処理手順 を参照し、ログファイル/var/log/btmp
の容量が大きすぎないか確認します。 2. 総当たり攻撃によるものかどうかを確認し、セキュリティポリシーを強化します。
処理手順
ログインに成功した場合は次の手順に進みます。
ログインに失敗した場合は、単一ユーザーモードを使用する必要があります。
2. /var/log
に入り、ログファイル/var/log/btmp
の容量を確認します。
3. ログファイル/var/log/btmp
の容量が大きすぎる場合は、次のコマンドを実行し、btmpログの内容をクリアします。ログファイルをクリアすると、ログインできるようになります。
cat /dev/null > /var/log/btmp
4. アカウントのロックが人為的な誤操作によるものか、総当たり攻撃によるものかを確認します。総当たり攻撃によって起こった場合は、次の方法でセキュリティポリシーを強化することを推奨します。
CVMのパスワードを変更し、大文字、小文字、特殊記号、数字を組み合わせた12~16桁の複雑なランダムパスワードを設定します。詳細については、インスタンスのパスワードをリセット をご参照ください。 CVM内の使われていないユーザーを削除します。
CVMのセキュリティグループに関連付けられているルールを管理し、業務およびプロトコルに必要なポートのみをオープンにし、すべてのプロトコルおよびポートをオープンにはしないことを推奨します。詳細については、セキュリティグループルールの追加 をご参照ください。 mysql、redisなどのパブリックネットワークにコアアプリケーションサービスポートへのアクセスを開放することは推奨しません。 関連するポートをローカルアクセスに変更、または外部ネットワークアクセス禁止にすることができます。
「雲鏡」、「雲鎖」などの保護ソフトウェアをインストールし、リアルタイムアラームを追加して、異常なログイン情報を速やかに取得できるようにします。
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